Loose Lipsの今後の展開について
物語の終着地点
カサイとセディの物語は『地獄から始まって地獄で終わる物語』
つまり終わらせる為の物語です。ただただ終わりに向かっていく。
その過程を楽しんでもらう作品だと考えています。
Loose Lips(SIDE:rainy day)の時点でわかるように、二人には約束された明るい未来はありません。どんなに抗っても、もがいても、行き着くところは一つだけ。死だけ。
なので、この先の物語に大きな希望は抱かずに見てもらいたいと思います。
ドラマの見どころ
カサイがセディの死刑執行に立ち会うのかどうか。それとも死刑執行前に殺すのかどうか。セディの願いはいつだってカサイに殺してもらう事なのでいつかその願いが叶うのか、またはセディがカサイを裏切るのか…と言う点に注目してもらいたいと思います。
それともう一点は、カサイが刑事に復職できるのかという所。どちらにしてもドラマの行く末を見てもらうには、続きを書いていかないといけませんね。
剥き出しになるカサイの本性
後日談の(SIDE:sunny day)でカサイ(トール)についてセディに尋ねるとこう答えます。
カサイの中に潜む加虐性にセディは気づいています。雨の夜のモーテルでカサイがセディに行ったことは、暴力的で支配的で心身共にセディを傷つけるものでした。カサイはそんな自分を受け入れる事が出来ず、ローズヒル署からトライモント署へと異動し、品行方正とは言いませんが自分を「偽り・隠し・誤魔化し」生まれ変わったようにエリカに尽くす良い夫を演じます。けれど事態はよくなるどころか悪くなる一方。子供が生まれれば何か変わると期待していたカサイですが、子供が生まれるまで父親と言う自覚も薄い。そんな時にセディと再会し、全てを失い、本当の自分に戻れた。
なので後日談の(SIDE:sunny day)では、よりカサイの短気で攻撃的な性格が強調されています。今後、更にカサイと言う人間が剥き出しになっていくことになるでしょう。
今回書いた話も、カサイの凶暴性が垣間見えるものだと思います。人によってはバイオレンスで苦手だと思う事もあるかもしれません。ですが、個人的には結構コミカルに書いている部分もありますし、油断するとすぐコメディーを書いてしまうくらいなので、そんなに残虐なことはないと思います。コメディーを作るほうが得意…と言いますか、性に合っているので所々緩い会話を挟みながら物語は進んでいくと思います。
BL作品≠恋愛モノ
BL作品としていますが、おそらく一般的なBL作品とは違うものだと思います。濃厚な絡みとか恋愛描写みたいな所は書けないと思うので『殺人事件』を通して通じ合う二人の堕落した人間を書いていくことになると思います。
このあたりは別ブログの記事で詳しく書いています。
依存関係にある二人ですから、濃厚な絡みはなくても濃厚な関係ではあると思っています。セディはカサイがいなければすぐに死刑執行でしょうし、カサイはセディがいなければ仕事がない。(刑事に戻るチャンスが立ち消える)他に拠り所のない二人が事件を解決に導くという所がキーポイントだと思っています。かと言ってミステリー小説ではないですし、あくまでもヒューマンドラマという位置づけです。
ひとまず二人がトイレから出てくる所まで書きましたが、また時間を見つけて続きを書き進めていきたいと思います。続きが読みたいともし思って頂けたらアンケートで構いませんので応援して頂けるとエネルギーになります!
その逆だ 僕を殺してしまうかもしれない恐怖…」