『龍が如く7 光と闇の行方』 感想 ※ネタバレ含みます

シリーズ初のコマンドRPGと言うことで、クリアまでに3年と言う時間がかかりました。
言いたいことは、たった一言。

みんなー!
龍が如く7プレイしてー!

実質プレイ時間は7日程。
元々PS4版を購入していて、PS5でプレイするにはセーブデータの引き続きが不可能だったのではじめからやり直すことに。
ゲームとしては発売日に購入してますので、2020年から3年かかった計算になります。

7クリアするまで8の情報は絶対目に入れないようにしようと思っていたので、とにかく時間を作って必死になって遊びました。

3年の月日は流れましたが、最後までプレイできてよかった。
まずはクリアできたこと、新たな主人公・春日一番の行く末を見届けることができたことに満足しています。

思いの丈を物語の感想を交えて書いていきたいと思います。

ネタバレ注意

アクションからコマンドRPGへ変更!

あの龍が如くが、まさかのコマンドRPG。
街中でゴロツキ共をぶん殴るアクションバトルの爽快感が龍が如くの好きなところの一つだったので、発売当初やや残念な気持ちだったのを覚えています。

実は、PS4版でクリアができなかったのは、このシステムも関係しています。

普段遊ぶゲームはアクションRPGやFPSばかり。
アクションならプレイヤースキルでどうにでも進めていくことができますが、コマンドRPGはそう簡単に進めることができません。

なぜなら必ず「レベル上げ」が待ち受けているから。
コマンドRPGが苦手と言うよりも、そのレベル上げが単調に思えて苦手だったりします。

本作では、レベル上げ対策として「地下ダンジョン」「バトルアリーナ」が設けられています。それとDLC。
それらを駆使して、最終章の天童戦ではメンバーすべて70レベル以上で挑みました。

レベル上げ攻略(バトルアリーナ)

蒼天堀の串カツだるまで全商品を食べる。
そこで経験値UPのバフを3つつける。
そのあとバトルアリーナの26階から周回。
※ついでに全員分の「龍の着流し」入手

これを繰り返すといつの間にかお金も貯まって、レベルもガンガン上がっていました。

おすすめパーティー

・春日一番(サテライトレーザーの極み)
・ハン・ジュンギ(トゥーハンドショットの極み)
・鎌滝えり(テレフォンヌンチャクの極み)
・趙天佑(天昇梯の極み)

だいたい全体攻撃を放つと5ターン前後でバトル終了します。
春日一番のサテライトレーザーは会社経営で1位取らないと覚えないので、先に頑張って会社経営をやりました。

これさえやればレベル上げは十分だと思います。
「鬼子母神のお守り」が手に入ってからは街でのエンカウントを無効にして、串カツとバトルアリーナをひたすら行き来して70レベルまで上げました。

バトルアリーナで勝てるまでは、地下ダンジョンで「はぐれホームレス」がいる時に極ドリンクを飲んで経験値を少し増やして地道にレベル上げをしつつ。
でもレベル30までは一気にDLCで上げたので、ほかのゲームみたいに苦しい時期はありませんでした。

それでもやっぱりアクションの方がよかったと言う感想。
単調であること、もっさり感は否めなかった。

敵に歩いて向かって攻撃するので、間に障害物があるとしばらく引っかかって攻撃できずに時間を食う。
一応、スタックしても抜けられる処理が走ってるみたいなので、引っかかったら攻撃まで飛びますが、その判定までに時間がかかり、意味もなくハン・ジュンギがロッカーに引っかかってる様子を見守ることが多かった。
せめて倍速モードが欲しかった。

それとFFでは、召喚獣を召喚する時のムービーを設定から一括スキップできるのですが、龍が如くは手動で一回一回スキップさせないといけなかったので手がキツかった。これも一括でバトルムービーがスキップできるといいなぁと。

他にもゲームバランスは気になりました。
基本的に春日一番はただの街中での喧嘩に宇宙からサテライトレーザーをぶっぱする要員だったし、煎餅屋の事務員のえりちゃんが伝説級の冴島真島に匹敵するほどめちゃくちゃ強かったし、足立さん出番なかったし…と引っかかる所がありました。

それでもプレイを最後まで続けたいと言う強い思いが途切れなかったのは、この物語の結末をどうしても知りたかったから。

PS4版でプレイした時、時間が作れず最後まで遊べなかったと言う理由もありますが、コマンドRPGだったことと…何よりも主人公交代に心理的な抵抗があったことも一つの原因だったと思います。

PS5版で、と言うよりは時間を空けてプレイしたことで、まっさらな状態で春日一番と龍が如く7に向き合うことができたので、改めて春日一番と言う主人公のよさに気が付きました。それとナンバやさっちゃんをはじめとする仲間達のよさにも。

ここからは今作のキャラクターについて。

 

人生は冒険だ!仲間と共に駆け抜ける!

街を走り回る時も、食事も、なんなら眠る時も。
ずっと主人公の春日一番の周りには誰かがいました。

ホームレスで春日一番の命の恩人・ナンバ。
出所した春日一番を世話した元刑事の足立さん。
妹と父親を助けてもらった恩を返すさっちゃん。
伊勢佐木異人町の三すくみのコミジュルのハン・ジュンギと横浜流氓の元ボス・趙天佑。

お気に入り①さっちゃん

さっちゃん。向田紗栄子。
もうメロメロタイフーンです。

チャイナドレスが好きなのは、私が制作したゲームからもお分かりいただけるかと思いますが、さっちゃんにチャイナドレスを着せて、まぁ楽しませていただきました。

迷☆探偵の助手-complete-
迷☆探偵の助手-complete- 情報 ジャンル:ノベル系脱出ゲーム ツール:RPGツクール...

でも、ちょっとね、残念と言うかショックだったのは…
さっちゃんの蘇生技「お目覚めの極み」

キスしてるゥ!
めっちゃ口にキスしてる!

これが春日一番となら別に問題なかったんですよ。主人公だから。
だけど、最初に使ったのがさっちゃんがやたらめったら「イケメン」と言っていたハン・ジュンギだったので、それはもう絵面的にNTRですわとショックでワナワナと生まれたての子鹿のように震えていました。

蘇生したハン・ジュンギも満更でもない感じだったのが余計に心をえぐりまして。
春日一番の口にもしてくれよと思っていたのですが、死ななかったのでそのムービーは見れませんでした。
今度、春日一番を殺して見てみようと思います。

さっちゃんを彼女にしたらムービーに変化があったりしないかな?
他の野郎にはほっぺキッスで、春日一番だけ口キッス。

でも当の春日一番はモテる男みたいなので、そんなの屁でもないでしょう。どうやらあちこちに手を伸ばし、ボコボコにされると噂に聞きました。早く人間力をあげて、恋愛イベントも遊びたいと思います!

お気に入り②趙天佑

他の仲間で気に入ったのは、趙天佑。
天昇梯の極みがコスパがよく、使いまくったと言う点でも気に入っていますが、マフィアのボンボンだけど組織を俯瞰しつつ、仲間思いな所は春日一番のスタンスにも似ていて、嫌いになる要素はなかったと思います。

ナンバや足立さんは恩人ポジだったので友人と気軽に思えなかった部分もあり、ハン・ジュンギはなんか怖かったし、さっちゃんは上のことがあるので友達のままじゃもう辛い状況だったし、趙天佑が一番友人っぽかったなぁと。

そのほかにも協力してくれる異人町の仲間たちがいて、東京都知事と言う巨悪と戦う春日一番を全力でサポートしてくれました。

熱いです。ちょっとばかり青臭さも感じます。
だから年齢設定が40歳と知って、随分とおっさんだなぁと驚きました。
そのせいか、年齢の割に「ダンディな大人の魅力」と言う部分をあまり感じることはありませんでした。

 

春日一番は「今どき」の主人公?

屈託のない、媚びてるわけでもない自然な笑顔。
桐生一馬にはなかった表情です。
荒川組の親っさんにも「ヤクザが歯を見せて笑うのは、本当にヤバい時だけだ」と釘を刺される。

でもその笑顔が仲間に囲まれる理由になっていて、あの懐っこい性格と豪快に見えて細かい所への気配りができる性格は誰からも好かれるものだと思います。
伝説級の強さ…はないけれど、その代わりに仲間を、家族を思う優しさと粘り強さがある男。

熱い男ですがウザさはなく、出過ぎず、変なキャラ付けもなく、嫌味がない。
昨今「誰も傷つけない笑い」が求められている風潮があり、そんな世の中で愛されるキャラクターだと思います。

キャラクターデザインも、整えられたヒゲと、偶然とは言え印象的なデザインパーマ。スーツもお洒落で格好良く見えました。
正直、見た目はすぐに気に入りました。

問題は中身!
チャラついた軽い性格なのかと心配していましたが、シナリオを進めている内にむしろ全くの逆だと思うようになり、親っさんから受け継いだ昔ながらの懐の深い男でした。
プレイを進めていくうちにどんどん、この春日一番を好きになりました。

でも、どうしても桐生一馬と比べると強烈な個性には欠けるように思います。あの堅物がサイドストーリーでとんでもなくアホアホになると言うギャップと言う点では物足りない。

だけど個性が控えめだからこそ、協調性が発揮され、仲間思いと言う春日一番のまるでお婆ちゃんのような優しさと少年のような強さを感じたのかもしれません。

じゃあ、春日一番は今どきの主人公か?

と聞かれるとそうは思いません。
その逆で、希薄な人間関係に真っ向から立ち向かう昔ながらの熱いヒーローでした。

たとえば、SNSで繋がるだけで「友達」「知り合い」になれたような気になる希薄な人間関係。
私も経験がありますが、見ず知らずの人が私をフォローし、私をフォローしているだけで「知り合いになった」と周りに吹聴していて困ったことがありました。
「〇〇さんからお話を聞いてまして〜」と言われても、その〇〇さんが誰だかわからず、勝手に知り合いにされたんだとそこで気づきました。なかなか困ったものですね。

相手がどんな人間なのかも知りませんし、お会いしたこともなければ、直接やり取りをしたこともない。
そういう相手を簡単に「友達」「知り合い」認定できるような希薄な人間関係。
売名に利用し、利用され、いらなくなったら切る、捨てる。

そういうことを東京と言う大きな舞台でやっていたのが、今作の大ボス、春日一番の倒すべき男・青木遼都知事でした。

最後の最後は、春日一番の拳と胸にド直球に投げ込んだ家族愛が青木遼の悪しき心を打ち砕きました。

春日一番が見せた「人間臭さ」

青木遼こと荒川真斗と春日一番は、共に育った家族であり、血こそ繋がっていないものの兄弟です。

ヤクザの親分の息子だった荒川真斗とその親分の子分だった春日一番。
荒川真斗を若と呼んで、春日一番も沢城のカシラも、親である荒川もそれぞれの立ち場から愛情を注いでいました。
どん底で生まれた春日一番から見て、それは恵まれた環境であったことはのちの彼の口からも語られています。

ゲームの終盤も終盤ですが、青木遼と対峙する春日一番の言葉に心の底から春日一番を好きになりました。
ミレニアムタワーで、今まで口には出してこなかった春日一番の思いが語られるのですが、「若(青木遼)は、はじめっから自分には無いものをもっていた」と。

春日一番はいつも笑顔で過ごしてきた人間ですが、彼にも劣等感や他人を羨ましく思う気持ちがあったと言うこと。
それを最後の最後まで口には出さず、ずっと耐えて飲み込んで来たと言うその強さに初めて憧れを抱きました。

「こいつ、すげぇ!」と言う思いが認めると言うことなんでしょう。
偉そうですが、ここでようやく私自身、春日一番を龍が如くシリーズの一角を担う主人公だと認めることができた瞬間でもありました。

しかし、そんな春日一番が羨んでいた環境も、世間一般で言えば「どん底」です。
青木遼は、ヤクザの家に育ち、重い病気で歩けない。
母親はおらず、きっと友人もいない。惚れた女にも馬鹿にされ、挙句の果てには拳銃でヤクザを殺害。でも、全部荒川組が尻拭いをしてくれました。

まったく、なんて恵まれた男でしょうか!
褒めてないですよ。

甘やかされてどんどんと増長していった青木遼は、生まれや育った環境、金や権力をもってしても変えることのできない出自に劣等感を抱き、自分の恥であると過去を封殺して生きていきます。
青木遼からすると、どん底のゴミである春日一番は、取るに足らない相手です。
それでも全力で潰しにかかってきます。
なぜそんなに怖がるのか?春日一番も青木遼に問います。

自分の親を殺害してまでも隠そうとした過去は、青木遼にとって劣等感を強く刺激するものだったのでしょう。
春日一番はその過去の塊のような男で、もっとも青木遼が羨ましく思っていた相手だったのかもしれません。

憶測ですが、どんどんと自分の父・荒川に似ていく春日一番。
息子のように可愛がる荒川と父のように真っ直ぐに荒川を慕う春日一番。
青木遼はその二人の関係に嫉妬していたのかもしれません。

生まれや出自。
これは人格形成に大きな影響を与えます。
多くの殺人鬼の劣等感は、生まれや出自に結びつくと言われています。
あの有名なシリアルキラー、テッド・バンディもその出自が殺人へと走らせた元凶だと言われています。

しかし、他人から見れば「それだけのこと」
実際、ゲーム内でも青木遼自身の口から語られています。
出自など、一見して誰も気づきもしないと。
それなのにそんなものの為に親も殺し、仲間も殺し、自分をずっと支えてきた沢城までをも殺害しようとした。

じゃあ、全部消して殺してしまえば、その劣等感は拭えるのか?
春日一番が存在する限り消えない。
その春日一番を消して、今度こそ劣等感は消滅するのか?

他作品でも幾度と描かれてきたテーマですが、劣等感は消えることはないと言えるでしょう。自分がこの世に存在する限り、一生涯ついてまわる。
それならどうするべきなのか。それは春日一番の生き様が教えてくれています。
だけど青木遼は、自分の過去を知っている人間を全て消すまで消えないと思い込んでいたんだと思います。

生まれよりもそのあと、どう生きていくのか。
下の毛が生えたら立派な男ですよ。
少なくとも私はそう思っています。
40歳も越えた男なら、すっかりと立派な大人でしょう。
それなのに生き様ってものを軽んじている。

ぶん殴って目を覚まさせてやるとプレイ中、私も熱くなっていました。
だからね、アクションで遊びたかたったと言う思いもあり、ちょっとした嘆きです。

 

【考察】龍が如く7(プレイ後、気になったところ)

この3年、ネタバレを見ないように過ごしてきました。
だから見当違いの考えを抱くことも(さっちゃんが裏切る?とか)

小料理屋の浜子さん

その一つ、浜子さん。
まず出会ったスナックでの会話。
春日一番に名前を聞いた浜子さんが意味ありげに微笑んでいい名前だと言ったシーン。
あそこは引っかかる人が多かったんじゃないかと思います。
私もプレイ中「ん?」と気になっていました。

次にブリーチジャパンが浜子さんの店に押しかけ、春日一番とナンバが蹴散らしたあと、春日一番が「売春婦の子供でも幸せな人間はここにいる」と言った時も浜子さんの顔が抜かれた記憶が。

こういうカットを挟むと言うことは、そのシーンに何か意味があるはず。
それはそのまま何か思いを込めてのものなのか、それともミスリードを誘ってのものなのかはわかりませんが、意味なく浜子さんと春日一番を映すことはないと思っています。

考えられることは、どちらも生まれに関する内容なので春日一番の出自に関すること。
これらのシーンでは、浜子さんと春日一番を「母と子」として描いているように思います。

浜子さんが春日一番の母親だと断言できる情報はありません。
なので、もしかするといつか浜子さんがどこかで産み落とした子と春日一番を重ねて見ている…くらいの秘密はあるかもしれないと思います。

でも、一番と言う名前と春日という名字。
入れたロッカーの番号と桃源郷の店長であり、育ての親の春日さんの名字。

もし仮に茜が異人町のゴミ捨て場に捨てられ、浜子として生き延びていたら、その2つは絶対に忘れることができないはずです。
更に春日一番の背中に荒川真澄の生き様や面影が重なったとしたら、春日一番をひと目見て、我が子だと確信するのではないでしょうか。

確かな情報が出ているわけではないので、飽くまでも憶測です。
しかし、実際多くのプレイヤーが気になった部分だと思います。

でもせめてお母ちゃんだけでも生きていてくれたら、春日一番にとっても荒川真澄にとっても救いになる気がします。

SALVATION 月影に灯る光
SALVATION 月影に灯る光 情報 ジャンル:シネマティックADV ツール:RPGツク...

ブリーチジャパン・横浜地区リーダー 久米

ラストシーン、青木遼を襲撃した久米ですが、ああ言う結末は想像できたことでした。
あれだけ好き勝手利用し尽くし、ある意味久米の純情を弄んだわけですから、刺されてもおかしくはなかった。

今まで青木遼は、好き勝手暴れても許してもらえる環境でした。
だけどやはりそれは家族だから許してもらえたことで、他人に対して同じように勝手気ままに振る舞って、簡単に許してもらえるかと言えばそうじゃない。

久米を捨て駒にし、恨まれ、力が弱まったところで青木遼は復讐された。
飼い犬に手を噛まれたと言う結果です。

久米は久米なりに「いい日本、クリーンな日本」を作りたいと志を持っていました。
実際、ああやって権力に飲まれず、しっかりと恨み、復讐できる人間はどれだけいるのか。
多くは青木遼と同じ方法で復讐し、自分の手を直接汚すことはない。
それを考えた時に、フィクションならではの痛快さを感じました。

殺人は裁かれる行為で、久米の行いは決して許されることではありません。
でも穏やかに布団の上で死ねるとは誰も、青木遼自身も思ってなかったと思います。
ただそれが思いの外、早すぎたことは残念ではあります。

あのあと久米はどうなったのか?
あれだけの騒動のあとなので、街は厳戒態勢だと思います。
その包囲網をかいくぐる事は困難でしょう。
あぁなった精神状態を考えれば、自死も考えられるし、そのまま大人しく逮捕されることも。
でも、もしかすると目立つタイプではないので、そのままふらりと東京を出てしまうかもしれません。

結局、青木遼そのものが久米が嫌っていたヤクザの息子で、汚い手を散々使っていたわけです。
潔癖性により磨きがかかり、一度外れたタガが暴走し、殺人集団を作りかねないと思います。浄化作戦だ、なんだかんだと言って。

全て想像の話ですが、続編での久米の登場も気になる所です。

光と闇、春日一番=荒川真斗

サブタイトルの「光と闇の行方」の回収シーンを見て思ったこと。
本当に光が荒川真斗で、闇が春日一番だったのか。

二人は表裏一体のように鏡合わせのように描かれています。
似ている部分がない。全てにおいて真逆。
その見た目も思考も何もかも。
唯一、生まれてすぐにコインロッカーに入れられた点だけが同じ。
だからこそ、その後の人生の対比が面白いと思います。
ある意味、ほんのささいな違いで二人の人生は入れ替わっていたと言えるでしょう。

確かに荒川真斗=青木遼は、表の世界で権力を手にし、輝かしく生きていますが、実際は孤独で過去を背負い切る度胸もなく、惨めなものでした。

尊敬し、敬愛する親っさんに愛情を注がれ育つ荒川真斗が春日一番には眩しく見えていたんだと思います。
一方、荒川真斗は自分の劣等感や屈折した感情を知らずに羨ましがる春日一番に苦しめられていた。
素直に「お前が思ってるほどヤクザの息子もラクじゃないし、車いす生活って想像以上に辛いんだよ」と言えていたら結果は違ったんだろうなと。

だけど若いからこそ、イキってるからこそ、そんな心の闇を劣等感を抱いている春日一番に打ち明けられるわけなく。
荒川真斗は間違いなく闇だったと思います。
だからこそ、光の青木遼を生み出した。

サブタイトルは、光と闇の行方でそれぞれ対比させている構造でした。
「春日一番と荒川真斗の物語の行方」と「青木遼と荒川真斗の人生の行方」、「ブリーチジャパンと異人町三すくみ」、「東城会と近江連合」、そして「荒川家と沢城家」
それらが光と闇でもあったのかなと。

個人的にはもう少し荒川真斗と春日一番の若い頃のエピソードが欲しかったと思います。
出会った時のやり取りなどを知ることができれば、憶測の部分がすっきりしただろうなぁと。
浜子さんや久米と違って物語の本編に関わる重要なキャラクターだったので、特にそう思いました。

荒川真澄と春日一番の関係

二人は親子でほぼ間違いないと思います。
DNA鑑定はしていませんが、沢城の告白から間違いないだろうと。
もし3人目の赤ん坊がいたらわかりませんが、おそらくあの日、コインロッカーに入れられたのは荒川真斗と春日一番のみ。
芝居が上手いところも引き継いでいるみたいですしね。

沢城が春日一番を「お前はいつも遅い」となじっていましたが、あのコインロッカーから既に遅かったのかもしれません。
もし荒川真斗よりも春日一番の方が早く泣いていたら、荒川真澄が育てたのは春日一番だったのかもしれません。

だけど育ての親の春日さんも間違いなく親です。
生んでくれた人だけが親じゃない。
そこは私も強く共感できます。

でも不倫していた荒川真澄の母親の血も春日一番に流れていると思うと少し残念な気も。そこが恋愛イベントに影響したのか!?

終身刑の沢城

星野会長のタマ取ったわけですから、ムショに入っていないと高部達に間違いなく報復されると思います。それもたっぷりと拷問を受けて。
出ても地獄、出れなくても地獄。仮釈なしの無期懲役刑と言うことでしょう。
どのみち息子が死んだその事実だけでも生き地獄だと思います。

生まれてすぐの息子に対して、死んでもいいと思っていたはず。
それが組に入り成長を見守り、捨ててしまった息子への贖罪と曲がった愛情から、側でボロボロになるまで使い捨てられる道を選んだ。

いくら罪の意識があったとしても、あそこまで出来るものじゃないと思います。まぁヤクザの世界なので一般人には何もわかりませんが。

だから、もしかすると荒川真斗も何か気づいていたのでは?と感じることも。違和感と言うのか、父である荒川真澄ではなく、沢城との共通点の多さなど。

ある朝、顔を洗ってふと顔を上げて目に入った鏡に両親の面影を見つけることがあります。
もしかすると荒川真斗にもそんな瞬間があったのかもしれません。
沢城丈に似てる…なんて瞬間が。

それを告白しない、本当のことを話してくれない沢城に苛立っていた部分もあるかもしれないとなんとなく思いました。
都知事となった荒川真斗は、青木遼として癇癪を起こし沢城に当たり散らしていました。
たぶん昔からあんなふうにワガママお坊ちゃんだったのでしょう。
だけど、どこか沢城を試しているかのように見えなくもなかった。

それと春日一番への態度も気になっていました。
強く当たっていたのには、どういう感情があったのか。

やはりヤクザの世界なので、昔から自分の息子にテッペン取らせると言うことを夢見ていたのかもしれません。それを阻むものがいるとすれば、春日一番だと疎ましく思い、目の敵にしていたのかもしれません。

春日一番は、沢城の行動による被害者とも言えなくもないので、沢城の自分勝手にてめえの息子だけを溺愛する姿は、ある意味荒川真斗にそっくりだったと思います。

最後の最後に折れて、刑務所に入ったので心変わりはしたと思いますが。
続編での扱いが気になる所です。

 

新主人公の龍が如く7、面白かった!

面白かった。とにかく中井貴一の芝居が良かったですね。
中井貴一演じる荒川真澄の行く末、それが一番気になっている所だったので、今回は無事に見届けることができて良かったです。

堤真一演じる沢城もなぜあそこまで若に尽くすのか、理由がわかってスッキリ。

前回、苦戦したのは冴島・真島戦。
そこでレベル上げに音を上げて、プレイ中断しました。
めっちゃくちゃめっちゃくちゃ強かった。
作中1強いボス・真島吾朗だったと思います。

でも、今回はしっかりとレベル上げし、事務員のえりちゃんが強いので鍛え上げたムキムキえりちゃんを引き連れて挑んだので、なんとかクリアできました。

謎の警備員のドラゴンも、ドラクエと親和性が高く、時折龍が如くをプレイしていることを忘れました。

続編では白髪になった桐生一馬も登場するみたいですね。
プレイアブルキャラクターだと思っていいのでしょうか?
できればアクションに戻して欲しいですが、どうなるのか。

クリアしたばかりですが、龍が如く8がめっちゃくちゃ気になっています。
早く春日一番達に会いたい!
まさか当初抵抗のあった主人公交代から、ここまで春日一番にまた会いたくなるとは思ってもみませんでした。
ラストシーンの正直に照れてる事を話すところは、桐生一馬にはない個性だと思います。

次はどんな物語なのか、舞台はどこなのか、極道はどうなっていくのか。
さっちゃんは!?さっちゃんがまた膝枕してくれるのか!?
足立さんはどうなるのか!?

まだトロコンもしていないので、7をじっくり周回プレイしながら、W主人公の龍が如く8を楽しみに待っていようと思います!

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