夜中に喘息の発作で息が吸えなかった津島です。
死ぬかと思った…。
さて、今日はボイスドラマとアニメ制作の話。
誰にだってできる!ボイスドラマ&アニメ制作
BLを見たことがない人間の作るBL。
ボイスドラマを聴いたことがない人間が作るボイスドラマ。
アニメを全然観ない人間が作るストップモーションアニメ。
全てこのワタクシ自身の話です。
でも、作ることができる!そうです!誰にだって作れる!
「誰でも」じゃなくて「誰にだって」です。
『作りたい熱意』があれば、それでいいんです!(CV:川平慈英)
と言うことで、熱意とちょっとした技術の応用でボイスドラマとアニメを制作しました。
ボイスドラマ(シリアスなサスペンス×全年齢BL)
ボイスドラマ制作について
普段、音楽編集を行っているので(DTMも少し)音をいじる事に関しては技術の応用がきくと踏んでいました。
と言うのも、MIX作業でも「音源とヴォーカル」を一つの曲にまとめあげるのですが、このボイスドラマも「BGMと声」を一つにまとめあげるものです。
つまり音楽制作をしている人なら、ボイスドラマ制作もできるかもしれないと、ちょっとした希望を抱きました。
まぁ、作るだけなら簡単!
でもクオリティを求めるとやはりそれは簡単ではありませんでした。
難しかったところ(ボイスドラマ)
まず収録環境がバラバラなので「同じ室内いる」と聴く側に思わせる為の修正が大変でした。
家鳴りやノイズの除去、声質の修正。
音声ファイル自体の修正に一番手間取りました。
ゲーム制作との違い(ボイスドラマ)
ゲーム内のボイスはいかに容量を軽くするのかと言うことに重点を置いているので、そこまで音質にこだわることはありませんでした。
それに字幕は必ずついているし、視覚から得られる情報が多いので、聴力から得られる情報はある程度削っても問題ないと思っています。
問題ないと言うのは、ゲームプレイに支障をきたすことがないと言う意味です。
そして何よりもBGMとSEは別ラインで流れているので、音量調整のシステムがしっかり動いていれば、聴く側が背景音を調整することができます。
でも、ボイスドラマはそれができない!
なので、MIX作業で使う技術の応用を使ってBGMはつけました。
そのかいあって、BGMが邪魔にならずに物語に溶け込んでいると思います。
応用がきいたところ(ボイスドラマ)
まずはシナリオ部分。
これはもう慣れです。だいたいプロットだけなら数秒で完成。
熟知しているキャラクターと物語ですから、プロットに関しては「AとDを決めたらあとはBとCを作る」手法でどうにでもなります。
そこから今回のボイスドラマの目的を物語に組み込む。
- キャラクターの紹介(各キャラの立ち位置と関係性)
- 前作の内容(トッド事件)
- 続編への繋がり(刑務所内から殺人は可能か?)
この3点をシナリオに直す必要があるので、流れを頭で考えながらセリフを書いて、あとは構成する。そうしてシナリオが完成します。
その他にも動画で公開するわけですから、最低限の視覚情報とYouTubeで出来ることを組み合わせて、動画でも能動的に楽しむ作りにしました。
こういうととても難しそうですが、要は「質問ごとにキャプチャー分けをして、そのキャプチャーに合わせたキャラクター画像を表示する」と言う事を行いました。
ボイスドラマとして聴覚だけで楽しんでいただくことはもちろんできますが、動画で公開する意味としては、そう言った視覚から入る情報でも面白さを感じてもらいたい。そうじゃなきゃプラットフォームにYouTubeを選ぶ必要性もないと思うので。
このあたりの絵コンテなどもゲーム制作の画面作りの応用がききます。
ミニアニメ(コメディでゆるいストップモーションアニメ)
ストップモーションアニメ制作について
ストップモーションアニメとは、コマ送りアニメのことです。
上の動画でも分かると思いますが「グレイの閉じている口、グレイの開いている口」を組み合わせて、パクパク口が動いているように見せる手法です。
これに関しては、葉山さんのNG集の動画(https://youtu.be/LyNKVK-Jf6o)でもやっていたので、思い出して制作しました。
難しかったところ(ミニアニメ)
手描きアニメは、音声に合わせて動きをつけることが難しい。
本来アニメは映像にアテレコしてもらうと思うので、もし今度手描きのアニメを作るなら先に映像を作ろうと心に決めました。
ゲーム制作との違い(ミニアニメ)
これもボイスドラマと同じく、BGMなどの背景音をつける点が全く違います。
クリックや決定キーを押して効果音が鳴ると言うシステムがないので、ボイスドラマ以上に受動的に鑑賞するものだなぁと思いました。
何よりもアップデートの対応ができないので一発勝負。
それと字幕がない!
これは私さえ頑張ればYouTubeに字幕をつけることができるので、字幕を頑張ってつけようと思います!自動字幕だとこの有様なので…。
応用がきいたところ(ミニアニメ)
歩行グラフィックにしてもゲーム内のエフェクトにしても、大雑把に分類すればコマ送りアニメです。これまでに制作してきたゲームでも30枚のイラストをコマ送りして、動画のように見せる演出に使用しました。
絵が表示され、物語が展開していく部分もゲーム制作にも通じるところがあります。
絵を描いて、素材を作って、音を選んで、演出や動きをつけて…
システムがないだけでやっていることはゲーム制作にとても似ています。
だからゲーム制作と同じくらい素材が必要でした。
でもその分、作業が単調じゃなくて楽しかった。コメディなので余計に。
多分、私が楽しみながら作ったことが動画にも表れているような気がします。
ゲーム制作って総合芸術!
ゲームは総合芸術の中でも、おそらくもっとも色んな技術の寄せ集めなんじゃないかと思っています。だから飽きないし楽しい。
ジャンルによっても、表現方法によっても、ゲームなんて一言で表現しきれない程にバラエティーに富んでいます。
マイクラやスーパーマリオブラザーズ、ウィッチャー3、ポケモン、デトロイト、タクティクスオウガ、ウマ娘プリティーダービー、Loose Lips(SIDE:foggy)…全部ゲームです。
あらゆるジャンルを作って、プレイして思ったこと。
ちょっとボイスドラマ作ってみよう、ちょっとアニメ作ってみようと思った時にかなり応用がきくし、ゲーム制作をしている人にはむしろ向いているかもしれないコンテンツだと思いました。
誰にだって作ることはできる。作ることは簡単!
完成させるぞと言う意気込みさえあれば、技術なんてあとで追いついてくる。
最初のうちは、熱量と勢いが大事。
声優だって、ぬか漬けパリピマンさんみたいに「全部オレ」でやれば問題ないし。
どんなことも習作って大事だと思います。習作のうちは勉強だから、とにかく場数を踏んで完成させる。完成させて完成させて完成させる!
そうは言っても個人的にはまぁ、ボイスドラマは二度と作らないだろうなぁとは思っています。
とてもいい経験でしたし、完成したものはすごく頑張って作ったものです。
それにゲームのオマケや何か別作品のオマケにするにはすごく手軽だしいい!
実際、ボイスドラマにすることでゲームよりもハードを選ばないし、誰にでも気軽にLoose Lipsシリーズに触れてもらえる。これらは利点です。
でもやっぱり映画やドラマ、ゲームが好きなので、基本は画の持つ力に魅力を感じています。
だからボイスドラマを作る時間があるならゲームを作る。
私がゲームクリエイターに分類される人間である以上、やっぱりゲームには敵わない。ゲームが大好きです。
今回作ったボイスドラマとアニメはあくまでも番外編
上でも書きましたがオマケです!
本編の『Loose Lipsシリーズ』はゲームです!
サスペンスが主軸のBL要素のあるADVとノベルゲーム。
この記事でも書きましたが、手塚治虫氏のMWに影響を受け、95年のトライモント(ロスに似た都市)を舞台に社会問題等に絡めて物語を作っています。
私自身はBLに興味はありませんが、男同士の一言で言い表すことのできない関係と付随する物語の存在はとても好きです。
シャーロック・ホームズとジョン・ワトソン。
アンディとレッド。
ウォルターとジェシー。
マイケルとリンカーン。
ボウイとロノ。
テルマとルイーズ。
最後は女同士ですが、同性同士の友情とも愛情とも憎しみとも、なんとも表現できない関係は素晴らしいものの一つだと思います。
肉体関係なんて比じゃないほどの魂の繋がり。
それがドラマを生み出すと思えるのです。
Loose Lipsシリーズではそういった男同士の繋がりを描いています。
続編は2024年公開!