『名探偵ピカチュウ』 感想 ※ネタバレ含みます

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ゲーム『名探偵ピカチュウ』の感想、ネタバレ記事です。
ライアン・レイノルズの声を聞く前にこちらで予習なんてどうですか?

黄色くて電気ビリビリのあいつが、ダンディーな声で謎を解く! 殺人事件、という物騒な事件を扱うわけではないものの、本格推理ADVという部類のゲームだと思います。

ゲーム内容

ストーリー

主人公のティム・グッドマンが失踪してしまった父親を捜す為にライムシティに降り立ったところから始まります。そこでエイパムのイタズラに巻き込まれ、ダンディーな声で喋るピカチュウと出会う。

ティム・グッドマン

主人公。大学生の少年。父親のハリー・グッドマンが『ポケモンが凶暴化する事件』を捜査中に自動車事故を起こし、行方不明に。その父親を捜すべく、父親が仕事をしていたライムシティにやって来ます。そこで出会った言葉を話すピカチュウは父親の相棒だったピカチュウ。二人でハリーの残した手がかりを頼りに行方を追うことに。

ピカチュウ

ワザは何一つ使えない。ブラックコーヒーが好きで、女性が好き。ハリーと自動車事故に巻き込まれ記憶喪失。更に、性格も以前とすっかり変わってしまったと周囲の人々は口をそろえて言う。しかし、その頭脳は素晴らしく、ティムと共に街で起こる『ポケモンが凶暴化する事件』の真相に迫る。

エミリア・クリスティー

TV局に勤めているADの女性。エイパム事件、オニゴーリ事件、オーロット事件。それぞれの現場ティムとピカチュウと居合わせる。

システム

セーブは最近主流のオートセーブ。幸福な消失でも厄介だった。連続してプレイできない人には不親切仕様だと思いました。任意セーブがやはり良いなと!

謎解きはタッチペンを使って推理の答えを埋めていく方法です。これはよくある選択肢をただ選ぶだけではないので、没入感が得られやすいです。本当にポケモンのいる日常を送っているような感覚になって遊ぶことが出来ます。

会話の早送りはなし、スキップもなし。簡素な作りですが、横スクロールのマップなど街並みはオシャレで少々大人向けのゲームだと思います。

以下、ネタバレと考察。

考察

物語は最後のオーロット事件(研究所)を終えると『To be continued…』の文字がミュウツーと共に浮かび上がりました。価格は1200円と言うことを考えると妥当だとは思いますが、数々の謎が残されたまま。大逆転裁判を彷彿させますね。価格で言うと倍以上違いますが…。

さて、ここからは残された謎について考えてみたいと思います。

・ハリーの行方
・ポケモンの凶暴化
・PCL(研究所)の過去
・「R」
・ミュウツー
・ピカチュウ

ハリーの行方

警察も捜査していると言うのに、依然として見つからないハリーの行方。カルロスの発言により、ハリーは『ポケモンが凶暴化する事件』について知りすぎたから消されたと判明。つまりハリーは何らかの組織・人物により殺されてしまったと考えるのが普通です。しかし、殺害された証拠がないからか警察でも失踪事件として扱われています。

ハリーの知人であるベイカー所長とホリディ刑事。この事件はとてもキケンであると何か裏を知っている雰囲気を漂わせています。もしかするとティムには隠しているハリーの情報があるのかも!?

ポケモンの凶暴化

この原因はハリーの持っていたアンプルから「R」という薬品に辿り着き、それが原因で起こっていることが分かりました。しかし、誰がその薬品を街にいるポケモン達に飲ませているのか?PCLでオーロットが暴れた時はゲンガー(カルロス)が犯人だったが、その他のエイパムやオニゴーリの時は一体誰が……。そこで浮かび上がるのがTV局のADエミリアの存在。いつも彼女が居る時にポケモンが凶暴化する。これは偶然なのだろうか!?

PCLの過去

事故で過去にPCLは閉鎖されています。それが再開されたことと、ポケモンが凶暴化する事件が起きたこと。無関係ではないのでは? 「R」の実験中に投与されたポケモンが暴れて施設が倒壊……と考えると筋が通ります。

「R」

カルロスが誰かの儲け話により作った薬品。「R」の入ったアンプルがオニゴーリ事件の時に割れて落ちていた。

元々は過去のPCLで偶然開発され、カルロスは新PCLの地下で「R」の存在を知った。しかし、地下室は誰かが意図的に残したものだった。元々「R」は誰が開発したものだったのか。当時の研究員に今の所長・ドロシーも居たのだろうか?

ミュウツー

ティムとピカチュウがハリーの事故現場に訪れた際、上空にミュウツーの姿が。まるで二人を監視しているかのようにこちらを見ています。そこでゲームは終わるのですが、ティムの行動が今までにも誰かに監視されている事はゲーム中でも臭わされていました。更にカルロスの供述でも「ティムがPCLのバイトをクビになるようにオーロットを暴れさせた」と言っていました。つまり、誰かがティムの行動を疎ましく思っているのです。捜査の妨害ですね。

エイパム事件、オニゴーリ事件、オーロット事件……ティムをハリーの事件に近づけないように誰かが仕組んでいるものだとしたら? その理由は?

もしかすると危険だからと忠告の意味を込めてなのか、或いは真相を暴こうとするティムを恐れてなのか。まあ、後者だとは思いますが、謎は更に深まって終わりました。

ピカチュウ

ハリーの相棒だったピカチュウ。言葉は喋れるが何故かティムにしか聞こえない。ワザが使えない。コーヒーが好き、推理力も抜群。お菓子も大好き。綺麗な女性も、そしてティムのことも。こうして考えるとある答えにいきつきます。

ピカチュウ=ハリー、なのでは?ということです。ピカチュウは事故に遭い記憶を失っています。自分のこともハリーのことも、周囲の人の話から認識したようです。と言うことは、息子であるティムを忘れていてもおかしくないのです。ハリーとピカチュウにはあまりにも共通することが多い。そして、何故かティムにしか声が聞こえない。これはティムがハリーの息子であるから……だとすれば、家族愛のような不思議パワーが要因だと言われても納得できます。

しかし、そう仮定すると、ピカチュウの中にハリーの魂が入ってしまったのか。それとも全てがピカチュウの中に入ってしまった?どちらにしても人間であるハリーがピカチュウになったのなら、ワザが使えなくてもおかしくはないですね。

ハリーは依然として行方不明。そう発表されているのは、もしかすると10万ボルトを使えるハリーがどこかで匿われているのかも?それをベイカー所長もホリディ刑事もティムに隠しているとしたら?色々と点が線に繋がっていきそうだ!

感想

ストーリーも捜査システムもとてもおもしろい!ピカチュウの表情もユニークでなかなか味がある。早く続きをお願いします!

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